韓国人は飯を食う

2日前にも書いたように仕事がトラブっておるので、ステキ休日もレッツワーク2010スプリングととぼとぼ工場へ向かう毎日が続いている。引き続き印刷の立会いである。
昨日からは6種類の印刷の立会いを行っている。ただまあ、なんというかこれはどうしようもないのだけれども印刷機の性能が悪く、どうにも時間がかかる。昭和58年製造の三菱製印刷機。ボクと同級生の彼はおそらく日本から中古で売られてここ韓国にやってきたのであろう。日本語で「休憩時間はランプを切ろう!」といった時代を感じさせられる張り紙がしてある。はがせよ、韓国人。

印刷の立会いの目的は以下の4つを確認すること。

  • フィルムに抜けがないかチェック。
  • 色味のチェック
  • 版ズレが起きていないかチェック
  • コーティングのチェック

これを6種類やれば終了となるのだけれど、印刷機が古く、どうにもスピードが遅い。

1種類あたり8千枚ほど印刷する必要がある。
となると、

版のセッティング 1時間 → チェック項目確認 30分 → 印刷 1時間半 合計3時間

かかってしまう。
早くても3時間×6種類=18時間となる。実際は昨日と今日合わせて24時間以上かかって終わったのだけれど。
こういう簡単な計算を頭の中でしたときに人間は、おそらくもっと効率のよいやり方がないか考えると思う。効率が上がらないとしても、別の作業などを合間に挟むなどして、生産性を上げようとするのが普通だ。そうやってボクがこのときにあれをやって、などと考えていたら、印刷をしてくれている工場の職人さんはこう言うのである。

「次の印刷はセッティングを1時間と飯を1時間で2時間後な」

って。
いやあ、その発想はおにいさん無かったよ。
このように韓国人は何故か異常なほど食事の時間を大事にする。ご飯なんて印刷の合間に順番にとればいいし、普通に考えたら納期を3日も過ぎておいて飯の優先順位なんて最下位レベルだとボクなんかは思ってしまう。しかし韓国人はそうではないのである。どんなに会議は白熱していても昼時になるとそわそわしだす。「続きは食事の後で」という言葉を何回聞いただろう。会議を終わらせてすっきりして食事でいいんじゃないかと思うのだが、そういうわけにはいかない。これも文化なのだ。
しかしながら、こちとら早朝から付き合っているわけで、終了時間の予測に印刷時間プラス昼飯、晩飯の計2時間を加えて24時っつうのはいくらなんでもおかしいなと思うのだけど。いえ、なんでもないです。