別にニダニダ言ってない

いや、わかってるよと言われそうですが知らない人もいるだろうし、なんつうかアレだなあと思うので書いておくと、別に韓国人はニダニダ言ってない。それも含めたネットスラングみたいな使い方してるんだと思うので「空気嫁」と言われそうだけども。

  • ニダは丁寧語

とりあえず説明だけしておくと「〜ニダ」というのは「〜です」「〜ます」形であって、普通の友達同士ではほとんど使わない。どっちかと言うと「〜ヨ」というほうが使う。これはニダよりも軽い丁寧語で、すごくえらい人じゃなければ取引先とかでも普通に使う。最初に聞いたときは日本語の「〜だよ」ぐらいの感覚で聞いて、それでいいのかよって思ってたけど丁寧語らしい。フランクな言い方をするときは「ヨ」すら省略する。まあ、言葉によるけど。
普通に使うのは「カムサハムニダ」(ありがとう)、「アルゲッスムミダ」(わかりました)とかの、なんというか締めの言葉。商談とか終わって、「はい、了解しました。ありがとうございました」って感じのときに使う。他にも使うときあるけど、「〜ヨ」のほうがはるかに多い。ありがとうも「カムサヘヨ」とかでいいし。

  • 何故ネットではニダニダ言われるのか

そりゃ韓国人がニダニダ言ってるからなんだけど、すごく丁寧な言葉を使う場面を日本人が見る機会が多いから。つまりニュースが聞いちゃうからだと思う。ニュースは確かにニダニダ言ってる。しかも北朝鮮のニュースとか、異常に口調が堅いというか力強いというか、で余計ニダニダ感が強いのはボクも思うところではある。

  • リアルでニダを使う人

ぐだぐだ書いたけど別にニダニダがダメって言ってるわけじゃなくて、それはそれでネットの一つの表現方法だし、2ちゃんねるとかで使ってる人は明確に「ニダ」の意味を理解して使っているわけじゃないですか(「意味」というのは上に書いた丁寧語とかそういうことじゃなくてね)。それは別にその人のやり方だから何でもいいんだけども、衝撃だったのは会社で韓国の資料作るときに天然で語尾に「ニダ」をつける日本人がいたってことで、で、すごく困ったわけです。おそらくその人はネットでそういう表現を見て、印象に残っていて書いたのだろうけれど、見る人が見たら「えー」ってなりそうだし、会社の資料としてはすごく違和感があった。参考資料なのでオフィシャルなものではなかったんですけども。で、ボクは勇気を出して「この『ニダ』っていうのは変えたほうがいいんじゃないですか」ということを話したら、その人は釈然しない様子で「なんで?」と聞いてくる。や、まあ、別にいいんすけど…、とかそんな歯切れの悪い感じのアレで説明に窮してしまったと。

  • ニダじゃなくてセヨとかにしようぜ

たまに日本の本社に戻ると同僚の方たちがふざけ「ニダ」言葉を使う。「ご飯食べに行くニダか?」とかね。そこは疑問形だから「行くニカ?」だろ!とかそういうことは別に思わないですけど、韓国語を学んでいる身としてはなんともいえない感じになって、「はは」って言うしかなくなってしまう。なんだろうこの「ニダ」に対する罪悪感のようなもの。考え過ぎなんすけど、できればみんな「セヨ」にしないですか。「行くセヨ」のほうが違和感ないよ。個人的に。