日本の一番北へ行く旅行、つまり新婚旅行

0〜1日目:http://d.hatena.ne.jp/karaimonokirai/20100701/1277995990
2〜3日目:http://d.hatena.ne.jp/karaimonokirai/20100704/1278229590
4日目:http://d.hatena.ne.jp/karaimonokirai/20100802/1280748208
5日目:http://d.hatena.ne.jp/karaimonokirai/20100803/1280839836
6日目:http://d.hatena.ne.jp/karaimonokirai/20100804/1280922510

6月10日 旅行7日目

紋別宗谷岬稚内

ついに旅もクライマックス。最終目的地である宗谷岬に向けて出発。最初の道の駅「興部(おこっぺ)」で軽く何か食べようかと行くとソフトクリームを食べたいと妻が言う。朝からすごいね、とボクは言う。ところがソフトクリームは機械の調整中で食べられず、代わりにガトーショコラと牛乳プリンを買って食べた。うまい。こういう普通の場所で普通に美味いものにありつけるのがすごいと思う。


次の道の駅「雄武(おうむ)」でだったんソバコロッケとその土地の名物であるらしいチーズを使った牛丼を食す。まあ、全てのものが美味しいわけではないよ。地元の小学校で行われる運動会のポスターがあったのだけれど、テーマが熱苦しくっていいなと思った。


さらに海沿いの道を北上。ひたすら北上。他に車もないし、道は真っ直ぐだし、天気もいいしで気持ちよい。旅行を通じて天候に恵まれたのは本当に幸運だったと思う。


次の道の駅「グリーンアイランド岡島」という地方球場のような名前の場所で昼飯にする。海の幸ラーメンとかに汁。ラーメンはカニの風味と化学調味料がミックスされたジャンクな味が美味しかった。途中にあった海水浴場でちょっと水遊びなんかもする。


あと、何故か妻に撮られてたボクのかっこいいやつ。



ひたすら北上。途中にある北緯45度の碑。北半球のど真ん中だそうだが、それほど感慨も起きない。


もう少しで目的地、なのだけれど猿払村というところに真っ直ぐな道があるよ、とドライブマップに書いてあったのでナビを無視してそちらへ向かう。道の他には草とタンポポしかないところで、北海道のイメージをしっかりと守ってくれる場所だった。あー、すごい。すごかった。これは本当に一度は見たほうがいい光景だと思いますよ、ボクというちっぽけな生命体としては。


いくつ行ったかわからないけれど大変お世話になった道の駅さんもいよいよラスト。最後は「さるふつ公園」。ここではでっかいホタテの化石を見たり、コケモモとかいうピンクいソフトクリームを食べたりした。妻は日本一ソフトクリームというのを食べていた。

最後の道の駅からたった30分で日本最北端の地、宗谷岬に到着した。ここはボクが行きたいと主張した場所で、北海道に行くのなら宗谷岬というのが最初から頭の中にあった。その所為でかなり強行軍なスケジュールとなってしまって妻には迷惑をかけたと思うのだけれど、ただゴールとして日本最北端というわかりやすい場所を設定することで、これから夫婦として一緒に生きていくことのわかりやすさとある種の爽快さがあり、結果としては良かったなあと思う。


日本最北端に到達した証明書を発行してもらって、神社にお参り、それから日本最北端のガソリンスタンドで給油して記念品をもらったりした。どうという場所ではなかったのかもしれないけれど、やっぱり宗谷岬という場所に行った意味は大きかったです。北方領土も見えたし。


最後の夜なのでビジネスホテルではなく旅館にチェックイン。そこは日本最北端の露天風呂(下、写真)があるということで妻と早速お風呂に行く。見事に貸切状態でおもしろかった。誰もいないのでカメラ持ち込んで写真撮ったりした。


お風呂の後は妻と海沿いの道を散歩する。オホーツクに沈む夕日はべらぼうにキレイだと聞いていたから。


座って沈みゆく太陽を見ながら妻とお話。


もうすぐ終わってしまうということで妻がセンシティブになっているのは感じていたので、言葉を選びながら話した。当然のように夕日はキレイだった。


数少ない妻の写真。ボクたちは一度も二人で写真を撮ったことがない。結婚したときも、この旅行中も撮らなかった。周囲からはいろいろ言われるだろうけど、それはそれでいいと思ってる。うまく説明できないけれど。


旅館に戻って食事。これがまたえらい豪華だった。前菜から始まって、ウニのパスタやお刺身、カニ、鍋があるうえに、炉辺焼き。どれもめちゃくちゃ美味かったけど、食べきれるほどのお腹の余裕がなかったので旅館の人に「ギブ」って言ったところ、夜食にっておにぎりを作ってくれた。が、結局食べられなかった。ごめんなさい。



少し部屋で休憩してから妻と外を散歩した。満点の星空。プラネタリウムもまともに見たことがないボクが感動したのでよっぽどだと思う。妻が星について説明してくれた。ボクらのすぐ近くをきつねがとことこ歩いていた。空を見ながら「また見にこようね」と話した。妻は少し泣いていた。ここまでのセンチメンタリズムは自分の中で考える理由になると思った。